会議室や応接室の外でお見送りする場合

それまで使っていた部屋の外でお客様をお見送りする場合は、「こちらで失礼いたします。本日はお越しいただき、ありがとうございました。」と丁寧にご挨拶をします。
部屋の外でお見送りするのは、お客様が何度もその会社を来訪したことがあるなど関係がとても親密であることが多いです。
また、お客様の方から「お見送りは結構です。」とのお申し出があった場合も、部屋の外でお見送りします。

一番丁寧な方法は、玄関先までお見送りすることです。
そのため、部屋の外の場合はお客様が見えなくなるまでは深いお辞儀をしてお見送りするとよいでしょう。

エレベーター前でお見送りする場合

エレベーター前でお見送りする場合は、エレベーターホールまではその会社の人が先導してお客様をご案内します。
そして、ボタンを押してエレベーターが来たら、「こちらで失礼いたします。本日はお越しいただき、ありがとうございました。」とご挨拶します。
その後、ボタンを押したままお客様に乗っていただきます。

「ありがとうございました。お気を付けてお帰りください。」と声を掛け、エレベーターの扉が閉まるまで深くお辞儀したままお見送りします。
エレベーターの扉が閉まりきっていない時に顔を上げると不格好になるので、エレベーターが動き出すモーター音が聞こえてから顔を上げるようにしましょう。

玄関先でお見送りする場合

一番丁寧なお見送りの方法は、玄関先まで一緒に向かうことです。
とくに初めて来られたお客様や丁重にもてなしたい大切なお客様については、玄関先までお見送りするようにしましょう。
お客様の用事が終わった後、「お忘れ物はございませんでしょうか。玄関までお見送りさせていただきます。」とお声掛けします。
そして、お客様がいらっしゃった時に会議室や応接室までご案内したように、今度は玄関先まで先導します。

寒い季節の場合、お客様はコートは外に出てから着るのがマナーのため、手にコートを持っていらっしゃいます。
しかし、「外はとても寒いです。どうぞ玄関内でお召しください。」とお声掛けすると、お客様に少しでも暖かく過ごしていただくことができます。
このような少しの気遣いがお客様にとっては嬉しいものなので、お見送りする直前までお客様の立場になって行動することを忘れないようにしましょう。

玄関では、「本日はお越しいただき、ありがとうございました。」と挨拶してお辞儀をします。
玄関でお見送りする場合、お客様の姿が消えるまでお辞儀をしたままでいる必要はありません。
しかし、すぐに社内に戻るのではなく、お客様が見えるうちはその場で立って目線でお見送りしましょう。

お客様が振り返った時に目が合うと、誠実な印象を残すことができます。
玄関先でお客様がタクシーに乗る場合も同様です。
タクシーが見えなくなるまで立ってお見送りするのが望ましいです。

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